いい子、いい子、してもらった64歳


 

 

 

 

 

面会に行くたび

憂鬱で

 

仕事のように

義務感のようで

 

いつも、おふくろを

騙しにいくようで、

罪悪感を感じるために行くようで

 

精一杯、

俺の全神経を

おふくろを明るく笑わすため、

安心させて、楽しくするために

振る舞って

 

その場だけだけどね

 

 

おふくろは

最後には

「親孝行の息子を持って

幸せだよ」

と、言ってくれる

(言わせるようにもっていく・・)

 

 

「それじゃあ、あたま

ナデナデしてくれや」

 

 

おふくろは

「よしよし、、」

と言って、俺の頭をなでてくれたよ

 

64のじじいの頭を、、

 

「薄くなったと、言いてえか?」

 

「そんなことね~わ

フサフサ、あるじゃあ~?」

 

そして、顔を見合わせて

二人で、でかく笑った

・・

 

よくありそうな定番の

光景だよ

 

・・・

 

だが、、

・・・

俺の心は

全然、、笑ってねえんだな

 

 

帰りの車の中で

 

、、、おふくろも

心は笑ってなかったか?

 

そう思ったら

 

泣けた

 

 

で、

「俺は何してんだ?

何で、こうなっちゃったんだ?」

 

などと思いつつ

2分、3分後、、

 

次の仕事や

用事に向かいながら

心に折り合いがつく

 

 

心って

折り合いがついてしまうんだよ

 

 

 

 

 

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いい子、いい子、してもらった64歳」への2件のフィードバック

  1. お母様もあなた様も、お元気な様子で安心しました。

    夫が、大腿骨骨折で手術、歩行不自由になり、あとはリハビリを残すだけ(リハビリしたって元のように回復なんて望めません)早期退院を急かされて、道は三つ。リハビリ病院へ移る 自宅で介護 施設へ入る 自宅介護の大変さは骨身に染みて分かっていましたから、施設のお世話になることに決めました。
    どこも満杯で病院からそのままの入所は不可のところ、運良く空きの出来た認知症対応型の老健に追い出されるようにして入所しました。
    無我夢中で、入所してやっと一か月。 夫の認知症は間違いなく悪化。
    初めは施設の雰囲気に慣れないせいか、静かで穏やかな夫でしたが、先日「ズット俺は黙ってきたが、いったい何時になったら家へ帰れるんだ?」が始まりました。以後、面会の度に家に帰りたい 自分のベッドでユックリ眠りたい お前の車に一緒に乗って帰る と険しい顔で言います。
    妄想も酷くなり良く眠らないようでベッドも、車いすも拘束ベルト使用になってしまったのです。認知症対応施設なので、二重ロックのフロア 鍵付き個室、閉じ込められたような環境が悪いのか、何処か開放的な施設を探して移りたくても満室、待機者数多く 介護3の夫には暫く順番は回って来そうもありません。私は、、夫に面会するのが怖くなりました。一日おきに行くのが重荷です。介護放棄した罪でこちらのほうが辛い気持ちです。
    プロに介護を任せてもラクになんてなりませんよね。どちらをとっても身も心も休まりません。 
    お金があれば何時でも、ホテル並みの施設に入れて、本人の帰宅願望も薄れ快適生活が出来るでしょうが・・・済みません 長々お邪魔してしまいました。

    • かあさん様、コメントありがとうございます。
      日々の介護、お疲れ様です。
      そうですか、、ご主人様は老健に入所されたんですね、、
      お気持ちがよ~くわかります
      タイミングはどうしてもそんな感じでの入所は仕方ないですよね、、
      空いてるところしか仕方なく、、
      気持ちはさらにきつく辛くなりますね、、
      1日置きの面会、、、重い気持ちが良くわかります。
      本当に心に折り合いがつくんでしょうか・・・
      私も自分でもわからないですが、折り合いをつけるしかないんでしょうか、、
      施設に母が行ってから、毎日、そんなことばかり考えます(泣)
      それでも、共有できる、かあさんのような方のコメントをいただけて、
      孤独感だけは感じずにいられます、、
      コメントありがとうございました
      今後とも、よろしくお願いいたします。

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