母宅から衣類がだんだん少なくなっていく、、


 

 

母の部屋に1週間ぶりに入って

寝室で

カーディガンとか

厚めのセーターを探した

 

1週間も来ないと

空き巣でも入ってないか、、

少し緊張する

 

昔、俺は

仕事場であった事務所に

2度、空き巣に入られた

 

朝、いつも通り

ガラスドアのカギを開けようとすると

カギ近くのガラスが割られていた

 

1年後、、

いつものように

ガラスドアのカギを開け、

入室したが、

手を離したガラスドアが、

いつもより、勢いよく閉まった

 

室内の空気の動きが

おかしい

・・・

だからだ、、、

 

嫌な気持ちがした

 

奥に入ると

 

トイレのドアが開いていた

 

トイレの窓が

開いていて

 

そこから風が入ってきていた

 

トイレの窓から

侵入したんだろうが

 

 

そのときの

空気の

嫌な感じ

 

物より、

何より

 

俺のプライベートを

何者かに

 

踏みにじられた

 

そんな嫌な気持ちだった

 

 

今、母の家、

築63年を過ぎた

古い家に入る時、、

 

いつでも

その時の、

嫌な気持ちがよみがえる

 

幸い

部屋も、

他の部屋(ほぼ廃屋だが)も

無事だったが

 

何日も誰もいない部屋、、

このまま、

水道も、電気も、

何もかも

すべてを止めてしまおうか

終りにしようか、、

 

俺の決断を待っている

古い家

 

だが、

どうにも

母のあの顔や

 

「車に気を付けてな、、」

 

横で、職員さんが

それを訊いて、

笑っている

(悪い感じじゃなくね)

 

母は

帰る場所があると

今でも

思ってるのを感じる

 

 

昨日は

妻をつれて

面会に行った

 

母は

泣いて喜んだ

 

「現場の親方」

妻が呼ぶ、

レイヨン製のブルゾンを着て

それを

食べ物をコボシまくって

汚してあった

 

それを着ていた

 

そんな母の手を

妻がマッサージをしてくれた

 

マッサージされながら

母が堰をきったように、

10代の頃働いた日本橋の頃の話をはじめた

いつも訊いている

だから

あらすじもほぼ、わかる

 

でも、それを

一生懸命話して、

「またそこに

働きにいきてえ」

「だって、

ここに居たじゃあ、

一銭にもならねえけど、

お金稼げて、感謝されて

お前たちもその方がいいら?」

 

否定しちゃいけない

 

話している母の

眼の下が

濡れている

 

さっき、泣いたときの

涙のあとだ

 

最近、

面会のたびに

そこは

濡れている

 

それが、、なんかね

 

 

1時間も居たか

 

仕事に食い込んでしまったが

 

妻が行って

喜んでる母をみてると

 

すぐに帰ることなど

出来なかった

 

「おい、

車に気を付けてな」

 

で、

いつもの

横、職、笑

 

で、施設を出た

 

 

あんなに喜んだ母だったのに

 

帰りの車の中

 

いつもと同じで

 

哀しい気持ちになるのは

なんでだ?

 

 

 

 

 

 

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母宅から衣類がだんだん少なくなっていく、、」への4件のフィードバック

  1. 気持 痛い程判ります。やり切れない、切ないですよね。
    ホームでは、スタッフの方たちが細かくお世話をしてくれないのですかね。食べこぼしを拭いてくれたり、髪にブラシをあててくれたり、ある程度はスタッフの人たちの気配り次第ですよね。
    在宅の時の夜間は、トイレに5回も行ってたようですが、今はどうしているんでしょうね。
    お母様は、しっかりした方だと思いますよ。まだ会話ができるんですから。
    私の夫なんかほとんど無反応で虚しいばかりです。経済的なことがあって施設にも入れないのですよ。私はぎりぎりまで頑張らなきゃです。
    まぁ 苦にしても仕方がない。なるようにしかならない。一杯やって気を楽にして明日も頑張ってくださいね。

    • かあさん様、コメントありがとうございます。
      施設のスタッフの方々が他の施設と比べてどうなのかは、よくわかりませんが、感じも良く母からの不満は感じられません。
      ただ、食べこぼしのブルゾンや、毛玉だらけのズボンなど見てしまうと、、勿論、私の感じる印象はどんどん悪化していきます。
      今後のことはまだわかりませんけど。
      母は会話がしっかり出来るので、やはりまだ早かったのかと、後悔もします。後悔ばかりです(笑)
      今は面会に行って母を喜ばしてやるしかない、冬、だと思い晩酌で紛らわしているんですが、、
      どうも、後味のわるい夢ばかり見て、、朝が重いですね。
      ご主人の介護、虚しくやはり重い気持ちで大変だと思いますが、、
      やっぱ晩酌くらいしかないかな(笑)
      なんとか紛らわして頑張ってください。
      今後ともよろしくお願いいたします。

  2. 後方支援の奥様はほんと素晴らしいですね!
    良い人と結婚したと。貴方様がきっと素晴らしい方だからですね。
    帰る時にお母様の言う言葉に
    せつなくなっても
    顔見せに行くのが楽しみと考えたらいいですね

    母は子供たちの顔名前いずれ忘れるかなと思うと
    せつなくなりますが
    88才の今健康なのでそれだけでいいかなと
    ホームで嫌がらず過ごしているそれだけで感謝です。

    • すみれ様、コメントありがとうございます。
      家の後方支援は、はっきり後方支援に徹していますので直接母に会うのはほんのたまにです。
      それがいいのだと思います、、で、私は心底感謝しています。
      実はこのブログもたまに見ているので、それなりに気を遣うんですよ(笑)
      なんで教えちゃったんだ?(笑)
      そうですね、今後の母の事を思うとどうしてもせつなくなりますが、これはどうしようもないことですね。
      今、母の気持ちを少しでも楽しくさせてやれれば、、
      ちょっと出来てないかもしれませんが(笑)
      今後ともよろしくお願いいたします。

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