面会に行って、
母の部屋に入り
ベッドに座り二人で話をする
一昨日は缶の暖かい甘酒を
いつものように
飲んだ後
2,3秒溜めて
「・・・・ ・・・・ お、い、しい~~い!」
と
とりあえず、
嫌な事のなかった日は
笑顔も見える
妻が出がけに
持たせてくれた苺
小さいタッパーに5個
「プチプチして、
おいしい~わ」
と言って食べた
だが、
相変わらず
「おかあさんは? 元気でいるだか?」
「心配するな
元気みてえだぞ」
で、
すかさず話を逸らす
すると、
「お父さんは??
え?
お父さんは
死んだっけ?」
・・
裏をかいてきやがった
俺も、爺ちゃんのことに、返事を用意してなかった
「俺が小学校のときに
脳溢血で死んだじゃあ?」
・・
あ~あ
泣いちまったわ
だがね、
次の話題をふる
「あれ?
おふくろが買ってもらった牛、、
アオっつう名前だったっけ?」
?
「え?
アオじゃねえわ
クロだわ」
(お、、もう泣き止んだ)
「牛の色はなんだった?」
「クロだわ」
「そのまんまじゃねえか
ひでえ名前のつけ方だな~」
はっはっはっはっは
まあね
こんな面会だったよ
牛だよ?、、う、し
母の家は山の中の農家でね
働く母のために、
牛を買ってくれたんだってよ
俺はさ
今、PCでキーボード打ってんだよ
おふくろは、、
牛だよ?
時代はかわるねえ
「じゃあ、俺いくで」
廊下を歩いて行くと
丁度、トイレから
母の一番仲のいいばあちゃんが出てきた
「良かったね~」
と、二人で並んで歩いていた
今だ!
玄関まで来ると、、
また職員も来て、
挨拶が
面倒だ
度々だからな
「じゃあ、ここでいいでね」
仲のいいばあちゃんにも挨拶して、
母に手を振り
素早く、出てきた
あのときだけみてりゃあ
あまり心も傷まないんだがね
だがね、
ロビーの窓から
毎日、、
「息子が来るかな~~」
と言って待ってるという
身長13?の
小せえおふくろがいると思うと
なんとも
ック・・・ だよ

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