わりと馴染んでしまう母の部屋

 

 

朝一番で母宅に寄った

 

寒冷地は凍結のトラブルが多いし

まして空き家になってしまったから

先日もトイレの便器が凍って壊れた

 

ここ数日は暖かく

安心だったが

氷が解けているうちに掃除をした

 

水道の凍結防止の電気料対策で

不凍栓で水を抜き

電気も抜いた

 

母の部屋に入る

 

俺がある程度は片付けたので

きれいになっていて

 

そのまま

2か月前のように

コタツに座ってみた

 

ここ十数年のことを思い出した

 

母が75を過ぎたころ

それでも2日に1度くらいは

独居の母宅に寄っていた

 

夕方、寄ると

何故か荷物をまとめていた

 

「何の騒ぎだ?」

と訊くと

 

血液の検査で悪い結果が出たらしい

入院の準備だった

 

結局、大病院?に俺が付いて行って

検査結果を訊いたが

数値は異常で珍しい病気だが、

病気の症状が出るまでは

経過観察だけでいいらしかった

 

それからだな

 

もうすぐにも

死ぬんだろうと

症状が出れば助からないから

いずれ遠からず、死ぬんだろうと思うと

 

不憫で・・

 

それからは、毎日、母宅に寄るようになった

 

その頃は大変な事ではなかった

自分で何でも出来るし

料理は上手いし

夕飯の1品作って持たせてくれるし

友達は多いし

明るいし

 

顔見せて、

男仕事だけしてやれば

 

何かあったら、

助けてやればよかった

 

ほぼ毎日来るようになって

十数年、、

この部屋は俺の自宅と同じだけ

馴染んでるんだな

 

というか、よく考えたら

俺が子供の頃というか

中学、高校の頃

この部屋に住んでいたんだった

 

母はどうなるんだ?

ここに帰ってくることは

ないのか、、

 

どう考えても

普通、もう帰らんよな

2階だよ

玄関から階段だよな

 

12月に外出で帰って来た時

それでも、自分で上った

一昨日の脚付き見れば

今でも上がれるだろう

 

だが、流れとして

普通、グループホームに入りゃあ

どうだ?

 

 

だけどね

コメントしてくれた人の話を訊いたり

たまに同じ認知症介護なんかの

ブログ観ると感じること

 

ほんと、お袋

ありがとう

 

結局、俺が自分の中の葛藤で

ワーワー騒いでいるんだが

 

お袋はいつも

俺の言う通りに、抵抗せずに

事を進めさせてくれるんだな

 

そりゃあ、不満も言うし

認知症だから

ヘンな被害妄想で

やり難いこともあるけど

 

不満言うだけで

いつも言う通りにしてくれる

 

激しく抵抗することもないし

 

それに、下の世話だって

他の人の苦労に比べれば

俺なんて、恵まれていたよな

 

1週間に一度の失敗の為に

俺が大騒ぎして

毎回、介助して、夜眠れなかったわけで

 

俺の性格がもっと

大らかだったら

何の問題もなかったんだと思うと

 

お袋

悪い、ごめん

 

今頃、グループホーム

トンチンカンな話でもしてるんだろうか

 

母の家のケーブルテレビを止める

NHK

ガス

電話

止めようか・・

 

電気と水はしばらくそのまま

 

思案中

 

だって、一昨日

「家にも帰りてえ」

って言うので

詳しく訊いていたら

どうも、母宅のことは忘れていて

生まれた家のことを言ってるようだった

 

認知症って

63年住んだ家を忘れてしまうもんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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