よそのことは
わからないものだ
だから、俺のこと、
俺の家庭のことだって
親しい人でも、よく分かっていない
いや、実際と逆に感じてるかもしれない
母の姉妹は揃って心配性で
今は電話もしないが
病的に電話が来ていたころ
何十分にも及ぶ会話を訊くと
「おめーは元気か?
あそこは痛くねえか?」
から始まり、
確か前回も話した昔話を
延々と続け
最後に
「おめーも、転ぶなよ~
そいじゃあな、転びゃあおしまいだぞ
気をつけてな、
転ぶなよ~、、
・・・
・・・
・・・
え~~~?
みっちゃが、死んだ~?
え~
やだよ~
いつ~~?」
最後ではなかった
それを繰り返し、
ほんとのほんとの
最後に
「おめーも、転ぶなよ~
そいじゃあな、転びゃあおしまいだぞ
気をつけてな、
転ぶなよ~、、
・・・
・・・
え~~?
誰が
死ん・・」
ガチャッ!
予期せぬ終わり方で、
どちらかが、
電話を切る
何を考えているのか
きっと、
なんとなく
そうなるんだろう
それで、別にどちらも
気を悪くするでもなく
第一
覚えていねえんだから、
そんなこと
で、
俺は何を書こうと思っていたのか
まあいいわ
覚えていねえんだから
またにしよう
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