えらいものを

見てしまった・・

 

状況は違っても

親の身体は見る機会はある

 

子供のころは特に、

一緒にふろに入ったときか？

あとは、それほどないな

 

 

親を看てない人などは

最後は「仏衣」で寝ているところに

駆けつけるくらいだから

思春期以降は

親の身体など、あまり見ることはなく

終わるということになる

 

しあわせな事だ

 

それが一番いい、、

 

俺が、

黒いものを見た時、

それは、

アザだと思った

 

もちろん、俺は

普通よりもかなり優しい息子だと思っている

親にアザを付けるようなマネは

するわけがない

(一瞬、したくなることもあるが・・・)

 

ショートステイに行く朝、

母の仕度をしていた

 

一応、母は娘はいなく独居ではあるが、

あまりみっともない恰好はさせられない

俺が恥ずかしい、

 

それでも上半身は楽だがね

下半身がね

自尊心を傷つけないように、

 

息子に、

紙パンツ穿かされるわけだからさ

哀しいもんだと思うよ

 

自分でも穿けるけど

時間かかるからね

忙しい時間だから・・

 

で、立たせて、

俺につかまり立ちして、

紙パンツ穿くとき

母の後ろの姿見に、

下半身スッポンポンの

後ろ姿、、

 

見たくねえ

 

ガニ股・・

 

・・見たくねえ、、が

 

あれ？

ケツが黒いよ～

両足との

付け根あたりが、

両方、真っ黒だよ～

見たくねえ～

 

が、、

乱視の俺だから、

しっかり、見ると

 

そりゃあね、

なんと、

 

シワなんだよ

 

無数のね

シワがたくさん密集してるから、

黒く見えるんだな

 

こんなだったのか？

 

えらいケツだよー

こんなに、なるもんかよ

シワって

こんなにあるのか～？

 

このシワ

広げりゃあ

どんだけの面積になるんだよ？

・・・

 

俺はまだ、恵まれてる

 

まだ、母の、爆弾さんの始末が

ほんの、たま～にしかないから、

あまり、見なくて済んでるんだな

 

もう、それほど先でない未来

毎日、お付合いしなければ、

いけないんだな

 

本当の介護は、

介護の本番は

 

まだ、まだ、

これからなんだな

 

そうしないと、

本当の俺の自由は

来ないんだな

・・・

 

 

 

あ～あ

 

 

 

 

 

 

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