また、やってしまった

 

 

8時半に寝た母が、

俺が、布団を敷いていると、

いきなり、後ろから

声をかけてきた

 

びっくりして、

振り返った

 

音もなく

ベッドから出てきたのか

 

本当にびっくりしたので、

少し頭にもきた

 

「おい!〇っちゃん、

明日は、ここに迎えに来てくれるように

頼んである??」

と、

訳のわからないことを俺に訊く

 

明日のデイサービスのことだ

いつも、母宅に9時過ぎに迎えに来るのだが、

もう3年も

 

「ここには来た事がないじゃねえ?

頼んでおかなきゃ、来てくれねえぞ」

 

完全に呆けてる

 

「おお、心配するな、

ちゃんと、ここ、お袋の家に来てくれるからな」

とでも、言っておけばいいものを

 

ビックリして怒った俺は、

 

「そんなことも、、、、

分からなくなっちゃったのか?

もう、そんなに、

普通の事もわからなくなっちゃったか?

こまったな!、かあちゃん!」

 

と、皮肉たっぷりに言った

 

ボケた眼の母だったが、、

嫌味な俺の

馬鹿にしたような

言い方をされて、

 

がっかりしたように、

後ろを向いて

ベッドに帰って行った

 

小せえ、丸まった背中だった

ちょっと、押せば、

そのまま頭から倒れてしまう様な、

弱い丸まった小せえ背中

 

バカにされて、

帰って行く姿・・

 

もう、眠れねえ

 

ひでえ、息子だなあ

俺は

 

こうやって、自分が情けなくなる

 

バカは俺だな

もう死にたくなった

 

 

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そろそろなのか?

 

 

朝、雪が降っていた

この時期の雪は、どうせ積もらない

余裕だな

でも、寒い

 

起きて、まず

近くの自販に行って

母の好きな甘酒を2缶買う

 

甘酒は嬉しそうに飲んだが、

あとは、何も食べたくないという

 

だがね

俺が目の前に持っていくと、

少しは食べる気になるようだ、

 

食欲がないというか

気力がない

 

昨日までショートの施設で

利用者仲間でいつも

話していたこと、、

 

「ここに捨てられたようなもんだわ

家族にはお荷物でしか、ねえだわ

早く死にてえな、

とにかく、帰りてえな」

 

母の、何回も繰り返す話は

大体、こんなもんだ

 

みんなでそんな話ばかり

していたそうだ

 

そうか、お荷物か

確かに、そうだ

だが、俺の場合

捨てたというほどじゃないな

 

施設に行ってもらわないと困るけど、

良い気持ちで居て欲しいからな

確かに、、お荷物だがね・・

 

美味しそうな、

プリプリの

「どうだ?ひとつだけ」

と顔の前に持っていくと、

「ひとつだけ食べるか・・」

と、仕方なさそうに、

食べた、、

 

6個食った

 

昨日、ショートから持ち帰った

洗濯物を洗濯して、

母宅を出た

 

コインランドリーで乾燥をかけて、

待ち時間、コーヒータイム、、

 

そのまま、家に帰った

 

昼に母に電話すると、、

友人が二人来ていた、、

代わりたくなかったが、

母が半ば強引に電話を友人に渡したので、

話さなければならなかった、、

嘘八百の感謝を述べた・・

心の中では、

(また、余りものがあったのか?

嫁の愚痴が溜まったのか?

母の衰えを母に分からせる為に、

来たくもねえのに、来たのか?)

 

夕方、甘酒を買って、

(今日4本目)

母宅に戻った(戻る?)

母は、美味しそうに、甘酒を飲んでいたが、

、、、今日、4本か・・

 

母は、元気がない

俺が色々笑わせると、笑うが、、

元気がない

 

友人に何か気に障る事でも言われたか?

自分だけ、話の外に置かれたか?

 

最近、月に1度か2度、友人が来た後に

どうも、元気がない

 

俺が指を怪我したこともあり、

夕食はお茶漬けにしてもらった

最初から

「何も食べたくない」

らしかったから、お言葉に甘えた

 

そして、午後8時半には

寝た

 

元気がない、、

覇気がない、、

 

自分では、

「もう、長くない・・」

と、今日も言っていたが、

 

ほんとうか?

信じていいのか?

それはそれで、

哀しいが、

嬉しい

 

期待してもいいのだろうか

 

俺は多分、、

あまり後悔は無いので、

受け入れることも

容易に出来ると思うのだが・・

実際はどうだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

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夜中だよな?

 

 

くっそうー

夜中の3時だというのに、

ゴソゴソやってると思ったら

 

俺の方へ来やがった

(ちょと、こわ)

 

そして、俺のバッグを開けて・・・

 

「何してんだ?」

「え?靴下探してる」

「足が寒いのか?」

「いや、寒くない」

「じゃあ、寝ろ、明日探せ」

「そうする」

 

トイレ数回で眠れねえのに

 

かんべんしてくれ

 

どうせ、熟睡できねえから、いいけど

 

 

 

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