俺にも涙があった


 

母が泣いていた

 

最初は何か、何処かで

ドアが開く音かな?

と、思って目が覚めた

 

 

昨日のことだった

時計を見ると午前3時

 

すぐに母のベッドの方だと気づき

行って、灯りをつけた

 

上半身を起こして

泣いていた・・

 

なんとも言えない気持ちになる

 

「どうした?

そんなに行くの嫌なら、

ショートステイ行かなくてもいいよ」

 

発熱して気持ち悪いし

行ってくれなければ、限界だと思っていたが、

そう言わずにいられなかった

 

この2年、、

何度、母を泣かしただろう、、

 

認知症になるまで、

母が泣く、などと言う姿なんで

想像もできなかったし、、

 

いつでも強く明るく居てくれた母が・・・

弱くなって、、

 

母を看るストレスから、

母を詰り、

口汚く責め、

何度、悔しい思いをさせて、

泣かしたことか、、

 

夜中、、暗い中での

母の姿は、

俺を今までになく、

辛い想いにさせた

 

すると、母は

「そうじゃないよ

お前が具合が悪いに・・

何もしてやれね・・・え・・

泊まりは行くよ

そうしねえと、

お前が困るからな」

 

母にこんな気持ちにさせず

 

俺にとっても、こんな状況にならずに、

 

もっと、違う方法があったんだろうか、、

どこで、道を間違えたのか?

 

母は本当に、

今を生きてない方が、

幸せだっただろうな

 

そのあと、

俺も布団の中で

泣いたよ、、、

 

62歳のじじいがよ

 

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俺にも涙があった」への2件のフィードバック

  1. 私も母を泣かせます。
    そして、母も私を泣かせます。
    84と57の母娘です。
    認知症は酷いです。
    母も生きてはいたくないはずです。
    でも…死ねません。

    • さざ波の娘さん、コメントありがとうございました。
      哀しい現実ですよね。
      私は母を泣かせたあとに押し寄せる後悔で、
      いつも苦しいです。
      それがわかっているのですが、
      ・・私はダメなんですよね・・
      最後は「かあちゃん、ごめん」になるのに、(笑)

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