泥棒は入っていないようだった

 

 

 

月曜日に面会で

職員さんから

「薄物を持ってきてください」

と言われた

 

入所したのが冬だったから

バタバタしていて、

そのまんまだった

 

6月に入って、

確か、一度も母宅に行っていない気がする

毎日の生活が

だんだん、母宅から遠ざかって

 

母宅は

隣が廃屋だが

 

母宅も

それに近くなってきてる

 

とにかく外灯だけは点けっ放しにしてあるが

 

母宅に行く用事が出来ると

憂鬱だ

 

中に入ると、

母のリラックスした笑顔を

嫌でも思い出すし・・・

 

すると、

また、自分を責め、

心に少し重りが追加される

 

20分しかない

 

母宅の玄関まで3mに

草がニョキニョキ

 

最後の方は

それさえも母は自分でやらなかった

というか、

俺がやってた、、、らしい

 

草も5,6本抜いただけで、、

玄関に入ると

郵便物の山、、

 

殆どが

健康食品会社のDM

、、

いいかげんにしてもらいたい!

 

だが、中に

役所からの介護保険関係の封書もあった

 

いつでも、1週間や2週間経ってから

俺が確認するものだから

今年も提出期日が過ぎたものもあったな

 

今日の物は面倒で

まだ見てないが

 

暑い日もあったので

母の部屋の中が心配だった、、

 

掃除だってしてないし

2週間以上来てないから

くもの巣や

アリや、

他の虫とか

あと、泥棒とか

 

だが、母の部屋は

変わりなく、静かに、

いつも通りだった

 

また、今日もひとつ

小さい扇風機を持ち出した

 

IH調理器、電気ポット、、徐々に

母宅で使っていた

小物だが、

電気製品が姿を消していく

 

寂しい限りだ

 

選ぶのが面倒だったので

ありったけの

薄物を

ハンガーから車に積み込んだ

 

ズボンなんてろくなもんがねえ

上だって、、10着くらい持ったが

きっと、

明るいところでジックリ見れば

シミがあったり、

ほつれていたり

 

きっと、却下されるものばかりだろうな

 

20分のつもりだったが、

外部の侵入者がなかったか?

チェックしたりで

倍の時間がかかった

 

水を止めてあったトイレで

オシッ〇

・・・近いからね

 

水出しゃあいいのに、

めんどうだから

水を台所の水道から汲んで

ロータンクに入れ、流した

・・・

どっちが面倒なんだ?

 

とにかく、

また、寂しい気持ちで

母宅をあとにしたね

 

後ろから

「車に気をつけろよ~」

と、しつこい心配性の声が

・・・

 

するわけねえけど

 

 

 

 

 

 

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