息子が来ない・・・死にたい、、と母は言ったそうだ

 

 

 

 

 

夜中に起きて

職員さんのところに行き

 

そう言ったそうだ

 

今日、面会に行き

毎日の記録を見せてもらったが

 

俺が面会に行った

前回、日曜日

 

その夜、、

そう言ったようだ

 

 

死にたいんて言っちゃ

だめだ、おふくろ

 

と、今書いたが

 

俺はいつも言ってる

同じことを言ってる

 

俺はネガティブな発言が多い

 

後ろ向きばっかりだ

 

おふくろもそうだ

 

昔から、心配性で

心配される側は

本気で迷惑だった

 

だが、

気が付いてみると

自分がそっくりだ

困ったもんだが

事実だから仕方ない

 

そんな心配性の

後ろ向きの老人が

老々介護をしてるんだから

思いっきり

後ろ向き発言が多い

 

死にたい

なんて、

しょっちゅうだ

 

今日も面会の時

 

おふくろの口から

 

「へえ(もう)

川に飛び込んで

死にてえわ」

 

が出たが

 

「まあさ、

川はやめてくれや

どざえもんになったおふくろを

みたくねえからさ」

 

「あ~~あ」

 

「あ~~あ」

 

ホント

バカ親子・・

 

 

 

 

 

 

 

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だったら、一緒に面会に行ったらどうだ、、俺が何回お前の親の面会に行ったと思ってるんだ?

 

 

 

面会に行くと

いつものようにロビーに7人くらい

ソファーに座っている

 

母だけが

寝ていた

 

・・・

口を開けて

 

隣の人にもたれ掛かるように、、

まあ、触ってはいなかったが

午前10時だったが、

寝ていた

 

やっぱり、昨夜もあまり眠れなかったのかねえ

 

母は頻尿だから

俺が泊まっているときだって

5回は夜トイレに起きていたし

 

昼間でも

寝てばかりいたもんな

 

仕方なく

寝ボケたまま

部屋に連れて行った

 

毎日の様子を記録してあるものを

毎回見せてくれるが、、

 

今回は

夜中に

 

「火事だから、、

火の向こうに息子がいるだで、、

行かなきゃいけねえ、、

行ってくる、、、」

 

と、職員さんのところに来たそうだ

 

そうか、

俺を助けようとしてくれたか

(いや、俺じゃないかもしれないが・・・最近は、、)

 

その時のことを、、

俺にも話した

 

「おい!、〇〇(やっぱり俺だった)が

火事の向こうにいただでな、心配したけど

無事かっただかなあ??

 

心配してるだよ

・・・

あれ?、、、

ここにいるっつうこたあ

・・・

無事だわなあ」

 

「夢見たな」

 

「そうじゃねえ

夢じゃあねえだよ

・・・」

 

別に珍しい会話じゃねえけど

寝ボケ・・

いつも寝ボケてるようなもんだし

 

「考えただけど、、

ここを出て、お前と〇〇子の仕事を

手伝いてえだよ、、

畑仕事なら、、働き者だぞ~

・・・

ところで、

私の牛は元気かや~~

クロは」

 

「黒いだか?牛は、、」

 

「まっくろ!

・・・

ところで、、おかあさんは、、

元気かえ~?」

 

永遠と続き、、

そのうちに帰宅願望が強く出てくる

 

半年前まで

自分の部屋へ二人の友人が来て

話を楽しんでいたのだが、

 

その時は、、帰ると

「最近は話がなんか合わねえ」

などと、

、、

自分でもチンプンカンプンなことを

言ってるので

友人達も

困っていたんだろう

 

その後、俺に母の友人から電話は来たが

「会いたい」

の言葉は出てこなかったな

 

かなり、俺はガッカリした

 

 

「あいてえよ~

〇〇ちゃんと〇〇ちゃんに

また、話がしてえよ~

 

こんなとこで、

わけのわからねえ事言ってる

〇〇アの中に居て、

おかしくなるぞ~

・・・

まあ、

ひとりやふたりは

気の合う〇バ〇もいる・・・

あ、、ばあちゃんもいるけどな、、

・・・

・・・

おい、

私は家に帰れねえだかえ~~??」

 

最後につらい言葉が出た、、

 

俺は、、

時間をかけて

ゆっくり、考えながら

頼む!・・仕事だと思って・・

を混ぜながら

なんとか、母を落ち着かせて

 

面会を終わった

 

40分くらいの予定が

1時間以上、かかった

 

暗い気持ちで

家に帰ると

 

「遅い!!

何かあった?」

 

と、

不機嫌な妻が待っていたよ

 

後の予定が詰まっていただけに

 

不機嫌はわかるが、、

 

 

 

 

 

 

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オーターベッド

 

 

 

 

 

先日、交通事故にあった

 

対向車線で事故があり

そのうちの1台が

 

俺のほうに突っ込んできた

 

避け切れなかったから

 

 

ガッシャ~~ン!

 

 

不死身の俺は

 

幸い外傷もなかったけど

 

軽い痛みもあって

 

 

整形外科に行った

 

 

先生の勧めで

リハビリで、

マッサージって言うから

マッサージしてくれるかと思ったら

 

ウォーターベッドだと

 

 

中に水の入ってるベッドに寝ると、

下からいろんな位置から

泡がジェットで出てくるやつ

 

 

おふくろがやってたやつだな

 

 

 

テレながら

おふくろを整形外科に連れて行っていたのは

 

1年前くらいまでか

 

おふくろは骨粗鬆症

腰痛もあって、

リハビリでいつも

 

ウォーターベッド

 

俺もとなりで電気とかやってもらうようにして

 

俺はついでに無理やりだったけど

 

そのおかげで

いい歳をして

母親と孝行息子のセットにみられて

 

なんかテレくさかった

 

 

 

横でおふくろのやってる

ウォーターベッド

気持ちいいのか?

っていつも思っていた

 

おふくろは

いつも言っていた

 

「オーターベッドは気持ちいいぞ~」

 

だから、期待していた

 

やってみると

気持ち良かった

 

おふくろが言ってるほどじゃなかったけど

 

ただ、

4台あるオーターベッドのうち

俺も含め満員の4人が

 

全員、俺より年上くらいの

ジジイばっかりだった

 

 

オーターベッドは

 

大人気なんだな・・・ジジイに

 

 

おふくろには内緒だがね

心配性だからね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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俺より親孝行は沢山いるんだろうが・・・

 

 

週2回、、

 

今日も面会

 

 

よく笑うのだが

その度に

 

鼻毛が出てる

 

そのうちに

ティッシュで鼻をかむから

 

両方の

鼻の穴から

立派に鼻毛が出たままになってる

 

おふくろ、

もう自分で鏡を見るなんてしてねえし

眼の前に洗面台があっても

ほとんど鏡をみねえし

 

こんなになっちゃったか

 

何度、こんな風に思ったか

もう慣れたけど

落胆に慣れて

落胆しなくなった

 

でも、よく笑ってくれたので

俺としても

役割を果たしたと、

 

偽の満足をしてる

 

 

で、俺のバックに

先の丸い

小さいハサミがあるのを思い出した

 

「おふくろ

ちょっと、ジッとしてろ」

 

その小さいハサミを

鼻に入れて

右、左と

出てる鼻毛を切ってやった

 

おふくろは

とても、いい子にしてたよ

 

「ありがと」

と、言って

笑ったが、、

 

今度は鼻毛は出なくなった

 

 

親孝行でござい

 

 

 

 

 

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おふくろの平手打ちは俺のチンに入った!2

 

 

 

ちょっと、

あんた、、チンっつったって

別にあのチンじゃねえんだよ

 

まあ、顎のことなんだが

アゴ先だね

ボクシング用語などで、よく使われるけど

いちばん効くところだね

 

 

しかし、別のチンだったら・・・

もっとえらいことだったな、、

 

 

 

で、、

 

 

行ったんだが

・・・

そろばん塾に行ったんだが

 

友達もいたんだが

 

知らない人ばっかりでね

、、当たり前なんだけど

 

駆け寄ってくると思われた

友達は、、

他の人と楽しそうに話していた、、、

んだろう、きっと

 

 

臆した俺は

 

「やっぱやめるわ

帰る」

 

 

家の玄関まで

走った

 

気の小せえ子供だったんだな、

(かわいかったけど)

 

 

しばらくすると

鬼の形相のかあちゃんが、、

 

玄関に入った瞬間

・・・

 

眼から火花が飛んだ

 

 

玄関の隅から

対角線の隅に

俺は飛ばされて

倒れていたね

 

すごかったね

あのパンチ

 

かあちゃんがあの時

何て言ったか

覚えていないが

 

 

俺が親なら

やっぱ、ぶっ飛ばしていたな

実際、、

一度じゃなく、

自分の息子は

 

ぶん殴ったこともある

 

・・・

・・・

だがね、

 

温泉好きの俺は

よく温泉施設に行くのだが

そこで、若い父ちゃんと

その子供の様子をよく見る

 

数年前、

脱衣場で父ちゃんに怒られている

小学生の男の子をみた

 

俺からみると

よく言う事を利いている子に見えたが

何故か、

父ちゃんを怯えた眼で見ている

父ちゃんの言う言葉に

ビクビクしていた

 

ように見えた

 

異様にその時は

その子が不憫に思えて

しばらく、気になっていたよ

 

 

子供たちに

心で謝ったよ

 

しょっちゅう温泉に連れて行ったが

俺はとても厳しかったし、、

 

あの子のように

息子たちも怯えた眼をしていたのか・・・

 

脅しなんて、なんにもならん

俺は脅していたんじゃないか?

と、、、

大きく反省した

遅いけど・・

 

 

 

かあちゃんの一発は

 

良い思い出で、、

別にそれで

怯えるなんて事は全くなく

 

施設で、、

2回に1回はその話をする

良いネタなのだ

 

「へ~~?

私が~~~?

こんなかわいい、息子の〇〇ちゃんを、

、、、ひどい母親だね~~私は

私を・・恨んでるな??」

 

いつもそう言う

1年前は覚えていたけど

もう忘れてしまったようだ

 

あんないい

思い出なのにな

 

 

忘れちゃったか・・・

 

俺はさみしいよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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おふくろの平手打ちは俺のチンに入った!

 

 

 

母は俺が小学生になった頃

家で、おばさん達5人くらいで

仕事をしていた

 

子供のころの俺は

とてもかわいい子供で

 

・・

みんなにかわいがられていた

 

それは

かわいい男の子だった

 

自分でいうのもなんだが

 

ほんとうに、

おばさん達からも

かわいがられて

 

人なつっこい

かわいい子供だったんだよな

 

それがどうしたか?

 

それだけじゃなく、

いい子だったんだよ

 

 

だがね、

おふくろに

ぶん殴られたことがある

 

一度だけ

 

 

仕事していた母は

いつも忙しくて、、

今もそうだが、

家事に仕事、、、

女はたいへんだと思う

 

父ちゃんは酒飲みで

サボってばかり

 

その血はしっかり

俺にも引き継がれているがね、、

子供の頃は

ほんとうにかわいかった

 

いや、子供だからかわいいのは当たり前、、

みたいじゃなく

 

ほんとに

 

かわいかったんだよ!

 

(太字にしたりしてしつこいか?)

 

 

可愛い

じゃなくて

「かわいい」んだよ

 

この違い

なんとなくわかりますかね

 

母はだから

高度成長期もあって

仕事に忙しく、

旦那は働かず、

余計に忙しく

家事も忙しく

かわいい俺の世話もいそがしく

 

 

ある日

俺は

そろばん塾に行きたくなった

 

どうしても行きたくなった

 

友達が二人

そろばん塾に通っていたんだな

 

その話を訊いて、

行きたくなった

 

 

「かあちゃん、、

おれ、そろばん塾に行きてえ、、」

 

かわいい息子が

かわいい仕草で

そう言ったのだ

 

そりゃあ、おふくろも

何とかしてやりてえなあ

と思っただろう

 

だが、忙しすぎる母は

なかなか首を縦にふらなかった

 

かわいい次男は

それでも

忙しいかあちゃんに

 

「そろばん塾いきてえ

そろばん塾いきてえ」

 

と、

駄々をこねた

 

かあちゃんは

怒りながら

なんとか時間をつくり

 

忙しい中

よそ行きに着替え

 

俺をそろばん塾に

連れて行ってくれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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いい子、いい子、してもらった64歳

 

 

 

 

 

面会に行くたび

憂鬱で

 

仕事のように

義務感のようで

 

いつも、おふくろを

騙しにいくようで、

罪悪感を感じるために行くようで

 

精一杯、

俺の全神経を

おふくろを明るく笑わすため、

安心させて、楽しくするために

振る舞って

 

その場だけだけどね

 

 

おふくろは

最後には

「親孝行の息子を持って

幸せだよ」

と、言ってくれる

(言わせるようにもっていく・・)

 

 

「それじゃあ、あたま

ナデナデしてくれや」

 

 

おふくろは

「よしよし、、」

と言って、俺の頭をなでてくれたよ

 

64のじじいの頭を、、

 

「薄くなったと、言いてえか?」

 

「そんなことね~わ

フサフサ、あるじゃあ~?」

 

そして、顔を見合わせて

二人で、でかく笑った

・・

 

よくありそうな定番の

光景だよ

 

・・・

 

だが、、

・・・

俺の心は

全然、、笑ってねえんだな

 

 

帰りの車の中で

 

、、、おふくろも

心は笑ってなかったか?

 

そう思ったら

 

泣けた

 

 

で、

「俺は何してんだ?

何で、こうなっちゃったんだ?」

 

などと思いつつ

2分、3分後、、

 

次の仕事や

用事に向かいながら

心に折り合いがつく

 

 

心って

折り合いがついてしまうんだよ

 

 

 

 

 

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おふくろにぶん殴られたことがあるがね

 

 

週2回の面会は

いつも同じパターンで

 

おふくろが俺、もしくは、妻の顔を見て

感極まる、ところから始まる

 

すると、

必ず近くのお婆さんが

「だんなさん?、、だんなさん?」

と、

・・・

そんなふうに見えるのだろうか・・・

 

そんな中を通り抜け

母の部屋に行く

 

「おまえが来てくれて、、

うれしいよお~~~」

 

妻が来たときは

もっと喜ぶ

 

 

で、最近は

仕事をしたいと言う

 

俺がいつも、

「これから仕事だから

送ってくれな」

の言葉に

「仕事じゃあ、しょうがねえな

気を付けて行けよ

また、来てくれよお~」

 

で、済んでいたが

 

最近は

「私もね、いろいろ考えたんだよ、、

こんなところに居たら、一銭にもならねえし

・・・お前の所で、仕事手伝ってやるで、、

何かやることねえ?

私を仕事に、、連れてってくれや~」

 

・・・

そこから10分くらい、、

話を

逸らす

ことに全力を尽くす

 

まあ、そんなパターンなんだが

 

 

昔話は相変わらずで

俺のことを

「〇〇ちゃんは

可愛かったでな~~

でかい病気してな~~」

 

 

妻は

この

 

「〇〇ちゃんは

可愛かったでな~~

の部分が

 

「どうしても許せない」

と言う

 

最近はよく

面会時の話の時間稼ぎに

 

母に

 

ぶっとばされた

 

話をするようになった

 

だが、、

俺も歳だ

 

座ってるのが

腰痛で苦痛なので

 

また次回にしよう

 

<m(__)m>

 

 

 

 

 

 

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