おめさん、、頭、だいじょうぶ?

 

 

 

と、母に言われてるようだ

 

 

 

今は誰も居ない母宅は

俺の住まいから

車で30分以内のところにあるが

 

母がグループホームに入ると

自然と脚が向かなくなる

少し遠回りをすれば寄れるのだが

 

出来れば寄りたくない

 

冬は冬で凍結の心配で、、しかし

不凍栓など、その用を足してしまえば

冬は冷蔵庫になったように

ある意味安心なんだが

 

暖かくなると

虫は動きだすし

腐る物もある

 

とにかく、郵便物が溜まる

もう3週くらい行ってないから

 

20分ほど時間をつくって

寄ってみた

 

とりあえず、くもの巣もはらず

きれいな状態の部屋だったが

 

なんとも言えぬ感情が・・・

 

母の声が聞こえてきそうな

 

「おめさん、、ちょっと疲れた顔してない?

どう、こっちへおいで、

肩もんでやるわ」

 

・・・

力は入ってないが、

うまくツボにはまって、揉んでくれたな

 

 

そういえば一昨日

面会に行ったとき、、

 

「ちょっとおめさん、、

冷たい手だねーーー!

どっか、ぐあいわるいんじゃねえ??」

と心配してたな

 

 

水道は水を抜いてあるので

出ない

トイレも水を抜いて、使えない

もう凍結も心配ないだろう

 

だけど、

おふくろが来るのか?

 

椅子に座りたくなかった

 

いろいろ考えるのが嫌だった

 

もう、あの頃のおふくろは帰ってこない

 

何も考えないようにして

郵便物をまとめ

 

ナイスデイ(家の中で歩くやつ)を車に押し込み

 

母宅を後にした

 

後ろから

おめさん、、、

という声が・・・

 

 

 

 

 

するわけねえじゃねえか

 

 

 

 

 

 

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