母が現場で働く準備をしていた


 

 

 

 

もう母が認知症だとはいえ

どうせわからんだろうと

そんな考えはやめて

3日たったから、今日も面会に行った

 

前回、土曜日に面会に行ったときは

びっくりした

 

玄関から

ロビーに入ると

いつものソファーの席に

母が

居たよ

 

横には、いつも横に座って

毛玉をとっている

品の良さそうなお婆ちゃんがいて

 

その横で

ボーっと前を見てる

俺のおふくろ

 

頭に

二つ折りにしたタオルを

乗せて

 

夏の工事現場で

よく、職人さんが

3時休みかなんかに

日焼けした顔で

頭にタオルのせて

陽射しを避けてるように

 

グループホームのロビーで

 

俺のかあちゃんが

毛玉とりのばあちゃんの横で

タオルかぶっていたよ

 

・・・

今日は

かぶっていなかったが

 

母は

「施設の職員さんは

みんな、良くしてくれる」

と言う

 

職員さんの前でも言うが

 

俺と二人きりになった部屋でも

職員さんへの不満は訊いた事がない

 

それでも

「いったい、

私はいつ、帰れるだえ?

家に?」

は、今回も、前回も、、、

だが、その後に、

母の生まれた実家の地域を

言うんだな

 

え?

去年まで63年住んだ家は

どうなってるんだ?

頭にねえのか?

 

いつもそうだが、

一応の帰宅願望

 

「ところで

おかあさんは

元気でいるだかえ?」

は、

やはり、毎回訊いて来る

 

今回は、

話しをそらしたんだがね

 

いつものように

母の好きな

あたたかい、甘酒

 

妻からの

れんこんとゴボウの煮物を

つまんで

 

母は、

ベッドの上で

徐々に明るい顔に変わっていった

 

だがさ

 

なんかね

 

3日って

 

 

すぐ来るね

 

 

 

 

 

 

 

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母が現場で働く準備をしていた」への6件のフィードバック

  1. 私が最初にお邪魔した介護blogは京都のかたでした
    色んな事があり(78才の時にレビー小体認知症と診断された)現在胃ろうされて特別養護老人ホームに入所されています

    自宅介護の時は医者に持って3ヶ月と言われましたが早くも3年が過ぎました
    でも週2回通うお嫁さんに対して息子さんは毎晩ですが歯磨きに通っています
    歯の状態が良ければ誤嚥性肺炎に成りにくいのです
    寝たきりでもう歩けません…でも認知症でもしっかりしています…
    人生の最後が良ければ途中はどうでも良いかな?
    週2回来てくれる息子さんを持ってお母様は幸福者です…もう◎の人生ですね

    • ゆうこ様、コメントありがとうございます。
      その方は胃ろうをされているんですね。
      誤嚥性肺炎、歯の状態が影響するんですね、、
      生前、私の義父も胃ろうをしていましたが、頻繁に痰がからみ、危険なんだなと思っていました、、
      毎晩、歯磨きに通っている息子さん。
      ここにも、私以上の親孝行の方がいますね。
      私から見ると、、京都の方は良い息子さんを持って幸せなんだな、、と感じます・・・
      と、言う事は
      私の母も、、それなりに、、
      そうですね、◎なんですね(笑)
      ありがとうございます。
      今後とも、よろしくお願いいたします。

  2. 初めまして
    とってもユニークな文章に
    いつもこそっと笑ってます(ごめんなさい)

    大変な介護をされていてほんと素晴らしいといつも思ってます
    優しくて切なくて涙がでそうになるときもあります

    私も母の容赦ない同じ質問の繰り返しに
    不機嫌になりながらも
    楽しい会話になるように誘導したりしながら
    通院の同行をしてます

    これからもこころ和ませていただきますね

    • mayu様、コメントありがとうございます。
      日々の介護、お疲れ様です。
      私のブログで、笑っていただいて、ありがとうございます。
      私にとってはブログを書いて、笑っていただけるほど嬉しい事はないんですよ。
      お母様の介護、、楽しい会話に誘導・・・同じ話・・・
      それが毎日の、、息をしていることみたいにやっていることなんですよね。
      それだけのことって思いますが、、少し疲れている時なんかは、同じ話が我慢できなくなってしまいますよね。
      私は、何十回爆発したんでしょうか(笑)
      思い出すたび、母に懺悔です。
      早速、明日の面会で懺悔してきます(笑)
      今後とも、よろしくお願いいたします。

  3. おやつや好きな飲み物などを持って行ってもいいのですね。
    私の母のホームは「食事が食べられなくなるのでやめてください」
    とのことでした。
    喜びそうな手提げ袋や雑誌もダメでした。

    帰る時、お宅のお母様と同じように自分の母を心配して
    「何してるか見てやって」と必ず言いますので「帰り寄って
    元気か見ていくよ。母さんが心配してたって言っておくよ」
    など、時には、言われる先に「とっても元気だったよ。
    母さんも風邪ひかないように と言ってたよ」など作り話
    をして安心させました。
    自分の母親を思い出してしまいました。
    なんか、とっても切ないです。母はその頃、もう90歳近かったのに。

    • かあさん様、コメントありがとうございます。
      差し入れは、本当に軽いものならいいようです。
      食べ物を置いていってはいけないようで、うっかり甘酒をもう一本忘れて置いて帰ってしまい、
      注意されました(笑)
      お母様、、90歳近くだったとのことで、「自分の母の心配」、私の母と同じだったんですね。
      そうですね、、安心させてやることが大事ですよね。
      どうしていいか、返事に詰まってしまって、ちゃんと説明したら泣いたり(話題が変わると忘れるようですが・・笑)
      わざわざ哀しい気持ちにさせていた私は、親孝行失格!!
      明日、面会に行きますが、、必ず訊いてくるので、、安心させるように答えを用意しておきます(笑)
      今後とも、よろしくお願いいたします。

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