ブログのタイトルを「面会はつらいよ!」に変えようと考えております。

 

 

汚ねえかっこ・・

 

なんだ、ズボンが毛玉だらけ

黒いズボンだから目立つが

 

上着は食べこぼしが

でかく、ついて

 

惨めに思えた

 

と、同時に

哀しくなった

 

グループホームに入れて

 

一月前とは

すっかり変わって、

見ただけでは、

廃人になったように思える

 

みんなと離れた

陽だまりの、いすに座って

 

「ここの職員に嫌なこととかされてるか?」

 

「そんなことはねえよ、、」

 

だけと、こんなとこにいたじゃあ、

川にはいりてえよ、、」

 

こたえる・・・

 

 

不甲斐ない息子で悪いな

 

 

本当にそう思う

 

正月にだって、

家や、母宅に泊めてやりたい

 

だが、妻の反対や

それに、

俺自身も、、自信が

(シャレだが)

ないし、

 

外出だけにしようと、

楽を考える

 

母は役者だよ

 

俺と話すとき

死にたい、、と言い

 

職員のところに行くと俺に

 

「この子がね、とってもいい子でね

良くしてくれるから、お前の嫁になってもらいてえくれえだよ」

 

と、俺の孫とも言える歳の職員を

持ち上げる

 

そんなとき、、

俺と話してる

あの、辛そうなシワだらけの顔が

まあるく、

ニコニコになる

 

そして、その職員と手をつなぎ

 

今日は俺を

玄関で送った

 

なんとも

あの毛玉だらけの

普通、人前にでることが出来ないような

格好で過ごしている母のことを思うと

 

一日、胃が重かった

 

その割りに

食欲はあるんだけどね

 

今日は大掃除をしていて

別のユニットにいたから

母の部屋には行けず、

 

そうでなければ

ズボンを履き替えさせたかったが

 

 

母が

「家でおめえが、いて、夜ゆっくり寝れた頃が、

一番幸せだったよ、、いまとなりゃあ」

 

一月前の

俺にとって、連続2週間の不眠不休の地獄の日々

 

それが、母にとって

最近の幸せの日々だったんだな

 

あの2週間、

母は咳と痰が止まらず、微熱が続き、苦しくても

痛くてたまらないと言っていた点滴を続けていても、

何故か、あの古い家の一室で、

でかい口を開けて、笑い声が絶えなかった

夜は俺が5m向こうに寝ていて

安心だったんだろう

 

でも、おふくろ

妻は怒るかも知れねえけど

俺にとっても、

寝不足でどうにかなりそうな

あの2週間が

 

何故か、懐かしくて

 

もう一回、

あの部屋で、

 

入れ歯を外した

梅干しババアの

あの面白れえ顔を、

笑いてえなあ、、、って

 

地獄だって思っていた

あの日々

 

まさか、

こんな気持ちになるなんてな

 

思っても見なかった

 

ただ、楽になりたかったし

俺を身近でみてりゃあ

 

妻が俺のケツを叩くのも

当たり前のことだ

 

 

だけど、

今日の面会も

 

結局、俺の心を重くした

 

で、

俺は今日も菓子折りを買い

明日、母宅の近所に

 

挨拶に行こうとしてる

 

施設に入って

もう、ここで、暮らすことは

ありません

と、

挨拶する

 

着々と

ひとつずつ

 

母を、終わりにしようと

している

 

気持ちと行動が

一致していない

 

 

これで、いいのか・・・

 

どうでもいいが、

俺の心を重くしている

母の言葉

 

「迎えに来てくれたじゃあ、、、

ねえだか~~」

 

あの、落胆した顔、、

 

 

かんべんしてくれや

 

 

 

 

 

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