歯医者、恐え~~~


 

 

 

とても、もうすぐ63になる

初老?の言葉とも思えん

 

だが、

本当のことだから仕方ない

 

俺は自他共に認める

ペシミスト

いや、

この横文字は少しキザだったか

 

歯医者を恐がるジジイには

似つかわないキザな表現だったが、

とにかく、何でも悲観的にとりまくる

損な性格だ

 

だから、治療台に座ったとたんに

最悪のことばかり考える、、

ピリッっとくる

あれ、だ

 

ただのクリーニングだったが、

ハンカチを握りしめ

背中汗びっしょり

 

頭の上の

恐い女は

ふと、手を止めて

「・・・

・・・

大丈夫ですか?

・・・」

 

冷たい声だった

 

小学生だって

そんなに怯えねえぞ?

 

とでも、言いたそうな

雰囲気だった

 

結局、最後まで

痛くなかった、

 

みっともない

 

だが、あの恐い女しか

このことは知らんだろう

 

それに、毎日患者の歯と対面していれば

すぐに忘れてくれるだろう

(ここは楽観的になるのだが・・)

 

88歳の母はもう歯がない

認知症だとわかった3年半前、、

確か、まだ1本だけあった

 

1本になってから3年くらい

歯医者に通ったが

支えになるとかで、

なかなか抜いてくれず

いつも、不満を言っていた

 

そのころも俺が朝晩と

日に2回、母宅に寄って

生活援助をしていたが

 

その頃、

俺が母宅に行くと

 

上下の入れ歯を外している事があった

 

俺が部屋に入ったとき

 

その口で

ニカ~

っと笑っている事がよくあったが

 

上のはじっこに

一本残ったその口は

 

漫画のように

滑稽だった

 

もちろん、今も今で、

歯が何にもない母の顔は

滑稽なんだがね

 

ところで、その滑稽な人が

明日、ショートのお迎えで・・・

 

今週も何の電話もなく

無事にお勤めをはたしてくれている

 

ありがたい

 

送った時に

お気に入りの爺さんが居て

 

即座にとなりに座っていたので

安心していたが、、

 

職員さんも、最近は

爺さんが居ると、

隣の席を母に空けてあるようだ、

 

俺は何故か、

少し、恥ずかしい

 

その爺さんも、最近では

俺の顔を見ると、

近くに来て、笑顔で挨拶をするようになった

それどころか

「一緒に、車に乗せていってくれるかえ?」

などと言って、

職員さんを慌てさせていたこともあった

 

 

いっそのこと

 

うちの

滑稽な人を

 

嫁にもらってくれんかねえ

 

 

 

 

 

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