俺は甥っ子らしぞ、おい


 

 

迎えに行くと、

母はフロアのテーブルに居た

 

仲の良い爺さんもいたが、、

 

「おお、来た来た

良かった、、

ねえ、私の甥っ子だよ、

甥っ子が迎えに来ただよ

ああ、良かった」

 

一緒に居た

爺さんや婆さんは

ニコニコしていたが、

 

職員さんが困ったように

眉毛を八の字にしていた

「息子さんだよね」

 

車に乗り込み

それを言うと

 

「え~~?

そんなこと言った~?

私が~?

お前は息子だよ?」

 

別に、気を悪くしてねえし

 

施設のそばのいつもの販売機で

甘酒を買ってやると、

 

「お・い・し・い

、、、

ものすご~く

おいしい!」

と、喜んでいた

 

ちょっと、おかしいこと言うが

まだ、

美味しいと感じる

嬉しいと感じることも

充分にあるし、、

 

俺が楽になるとはいえ

こういう言い方は良くないかもしれないが

 

暗い方へ

どんどん

進めていくのも

気が引けるんだよな

 

夜、自宅の方の

自治会の会議があったので、

2時間ばかり留守をしたのだが、

 

心配しながら帰ってきたら

 

椅子に座ったまま

また、大口あけて

まさに

死んだような顔、で

寝ていたが

 

なんと、朝、デイやショートに出掛けるときのように

顔に塗りたくってるではないか

シミを隠すのも

塗ってある

 

困ったもんだ

 

化粧して塗りたくった顔で

大口開けて

 

スイカの種をこぼした

股引穿いて

大股おっぴろげて

 

えらい

姿だ

 

まあ、

ボケババア

という言葉がピッタリだわ

 

なさけな

 

 

 

 

 

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